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Audio-Visual - Distant Tone

Distant Tone

昨今、画面を通じて行うリモートのコミュニケーションが日常となっている一方で、以前の日常とは異なる小さな違和感が堆積する日々を過ごしていると思われます。尺八古典本曲の「鹿の遠音」は、鹿同士の対話を、室町~江戸時代の人の感性でとらえた音楽作品です。400年にも渡り古典として位置付けられる本作に内在する対話的なコミュニケーション構造に、今私たちが現代に抱える違和感が何なのかを理解するヒントが隠されていると思えます。今回の映像作品においては、この「違和感」自体をテーマに作品化を図ります。

1÷0

ユニット「1÷0(イチワルゼロ)」は、古今東西のあらゆる楽器の中でも特に邦楽器に備わると思われる、伝統に裏打ちされた繊細な妙技を、MAX/MSPというソフトウェアで変容・解体・再構築することで、人力とシステムの表現の限界に挑むユニット。
近年では2019年11月から12月にかけて、金沢アートグミ主催の企画公募に入賞し、枯山水の方法論をデジタルアートで再現する試みの元、ライブパフォーマンスの開催とインスタレーションを展開、東京ではその凱旋公演を行った。

Distant Tone

Created by 1÷0

Shakuhachi : Reison Kuroda / 黒田鈴尊
Audio : Max Miyamoto / 宮本MAX
Video : Kairi Nagashima / 長嶋海里
Direction : Asano5